婚活や恋人づくりは就活ではない。採用面接でもない。
「もう○歳なのに、まだ恋人がいなくて…」
「みんな結婚していくのに、私だけ取り残されている気がして…」
「なんだか焦ってきてしまって…」
相談の中で、話をじっくり聞いていると、しばしば出てくる言葉、気持ちの一端だ。
日々をやわらかな恋愛空気の中で過ごしたい人との“出会い”のはずが、どこかで、いつしか、恋愛を“選考プロセス”のように考えてしまっている、ということも。
・条件に合っているか
・市場価値はどう
・年収は?
・将来性は?
履歴書を持って並んでいるわけではないのに、なぜか面接されている気分になる。
だが、恋愛は採用ではない。人生は、年度末決算ではない。
「御社を志望した理由は何ですか?」と聞かれて始まる関係は、少し、いや結構疲れる。
少し視点を変えてみる
もし恋愛を、“共同プロジェクト”だと考えたらどうだろう。
完璧な人を探すのではなく、一緒に未完成を楽しめる人を探す。
条件を並べるより、一緒に笑えるかどうか。一緒に悩めるかどうか。
未来を保証してくれる人ではなく、未来を一緒に作れそうな人。
そう考えると、少し肩の力が抜ける。
焦りは、たいてい“周囲”から来る
自分の気持ちはそうでもないのに、つまり本人よりも、親や友人の言葉に焦らされることも多い。
「まだ?」
「いい人いないの?」
「早い方がいいよ。」
だが思う。人の人生に締切はない。
いい時期、いいタイミングっていうのも大切だ。
熟成には時間がかかる。ワインも、人も。焦って開けたボトルは、少し酸っぱい。
出会う機会は、ちょっとした意欲と努力、ほんの勇気の一歩かも。
家にいて突然インターホンが鳴り、「理想の人が来ました」ということは、残念ながらまずない。
だが、意欲と努力は“自分を売り込む”ためではなく、『自分を整えるため』。
生活を整え、
表情を整え、
心の余裕を整える。
整った分だけ、人は不思議と魅力的だ。整えようとしている気持ちは健気で美しい。
恋人がいることが価値なのではない。
自分をちゃんと大切にできていることが価値、
整えようとしている、という意欲と努力が、健気で美しい『自分を大切にしていること』という価値。
その人は、いずれ同じ温度の人に出会う。
必ず出会う。
早いか遅いかは、問題ではない。
人生は短距離走ではない。
むしろ、ゆっくり景色を見られる方が得だ。
焦らなくていい。
あなたは、“誰かに合格する人”ではない。『誰かと一緒に未来を育てる人』なのだから。

