「若者の本当の成長まで見据える視点」 そして、その関わり
長年の現場でみえてきたこと。
今の世の中は、
• 若者迎合型
• 上司悪者型
• “優しさ”偏重型 、、、といった論調が増えている様子ですが、これらの見方にはかなり偏りが見えるようです。研修やコンサルティング、アドバイスの現場で、多くの若い世代に耳を傾けますが、決して迎合して欲しいと思っているわけでもなく、人にもよるが上司や先輩も敬えるし見習う点も多いんです、といった声も決して少なくありません。先述の“見方”の実際は、少しでもトラブルを回避したいマネジメント側の苦肉の策であり、問題が起こらないようにしないとと願う気持ちから対処や対応の難しさに困窮しているような、そんな本音がにじみ出ているようです。管理者の立場での苦労も、それはそれで大変でもあるのだと言えましょう。
本来、ひとりの人を思い育てていくという 『人材育成』 はもっと深いものです。
「若者に “ただただ合わせるだけ” が育成ではない」
「“ピンチを乗り越える気概”や“厳しさに耐える力”は、ビジネスにも、人生にも必要」
「しかし、“古き昭和型押し付け”だけでは、前進も成長もない」
これらの中庸かつ本質的な視点は、実は多くの管理職が今いちばん求めている感覚だと思います。
大切なのは、単なる「現代若者論」や「令和時代のマネジメント論」に終わらせない、机上論理に終わらせないこと。
人の“成長の本質”に立ってみる
いま、若者迎合、精神論一辺倒、昭和批判だけ、上司はある意味悪者化、といった極論も多い現実社会の中で、最も重要な視点は、「“人間成長の本質”に立っているのか?」ということ。
「若者理解も必要。しかし理解の対応だけじゃない。その人が真の成長を遂げていくことへの本気。」
「キャリアアップには技能面だけでなく、精神面の向上や成長が不可欠。」
「だからこそ、成長には負荷も必要。苦手の克服や改善力も大切。ただし、押し付けではダメ。」
「今とこれからの時代こそ、本気の情熱と真の信頼関係が必要。」
合理性や時短、技術や知識を優先しがちな思考が席巻する現代だが、「人の成長感を抱く姿勢(心持や在り方)」はどちらかと言えば人間味寄りの視点である。特にドライ&クールになりがちなビジネスフィールドではかなり希少なことと言えよう。
“関心”の気持ちをもっているだろうか?
若手が何を感じ、何を思い、何を考えているのか、また、何を望み、何を恐れ、何に喜びを感じるのだろうか?
どうしてこの会社・職場に居るのか?
この仕事をしていることをどう思っているのか? 職務に意義を感じているのだろうか?
他の理由があって頑張って働いているのだろうか?
この先、どんな道を進んでいきたいと思っているのだろう?
先々の夢って、何を、どう、描いているのだろうか?
何を迷い、何に悩み、実は心の中の足踏みをしてしまっているのかも?
何に困っているのか、何がブレーキになっているのだろうか?
管理者、マネージャーとして、
自分のもとに居てくれる若きメンバーへの「成長の関心」をどれほど向けているだろう。
その人に、その人が技能面も精神面も力をつけて本質的な成長していく関心を持つこと。
その人のその声に耳を傾けてみること、大切なその人にまっすぐ向くこと、
これらの意識をしっかりと持つこと、その気持ちを深く持つこと、とても重要で大切ではないだろうか。
その気持ちをもって、丁寧に繊細に、時には軽やかに、必要となれば大胆に接してみる―――。
若手のみならず誰でも、自分の成長と幸せを本気で思ってくれる人とは、自然とその距離は近くなります。
熱量が高いのはちょっと嫌、とは?
今の若者世代は熱量が高いと敬遠しがち、とか。
それは本当だろうか?
ある意味の真実とも言え、同時にそれが全ての真実とも言えなく、まるで一方だけ片側から見ているような一部的な見方なのかもしれない。側面しか見えていない、見ていないのかも知れない。
人が生来持っている熱量は、時代時代でそれほどに変化があるだろうか、いや、古来からそう変わらぬものではない。ただ単に熱の発出が少なかったり、抑えてしまいたくなる思考が先回りしてしまっているのではないだろうか。
自分の心の熱を感じ取ってくれて、希望の方向をともに見つめてくれて、幸せへと導いてくれる―――
誰でも、自分の成長を促し、成功へと率いてくれる人には、ついて行きいたいし一緒に進んでいきたい。
そんなリーダーシップならば、“たくさんのもの”を感じ取りたくなるものだろう。
「“若者理解”だけではなく、“若者とっての本当の成長までをも見据える視点”」
この在り方こそ、今の、これからのマネジメントに不可欠ではないだろうか。
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今の『令和時代』に映る新しい時代と、過ぎ去ったとも云われる象徴の『昭和時代』。
この長き乖離に見る『温故知新のダイナミクス』を、これからのコラムで探求し、紐解いてみたい。

