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『達成する』―本当に大切に思っているものの表れであり、喜び、満足感、充実感、そしてまた、周囲への寄与や貢献が生まれます。
ビジョンに向かう中、コミットした自らが創り出した望ましい結果は、目指すべくして成した『成果』であり、
ここに至ることが『達成する』ことなのです。
🔲『達成』は幸福や満足感をもたらす
達成はひとつの結果です。しかし、結果は必ずしも達成ではありません。
私たちは毎日、人生の中で結果を創っています。例えば、ベッドから起きて服を着る、学校や会社へ行く、食事の支度をする、などです。また、時間をかけてより大きな結果を創ることもあります。職場での昇進、新しい家の購入、家族との幸せな暮らしをすることもそうです。
事実、私たちは人生、日々の生活において、結果を創り出すために多くの時間やエネルギーを費やします。結果ありき、の結果思考の生き方であれば尚更でしょう。また時々、「しなければならない」「持たなければならない」といった義務感の様な「~ねばならない」の動機によって結果を目指すこともありますが、このような場合に「自分の本意とのズレ」や「そのような気持ち」になってしまうこともしばしばあります。真の自分の望み(ビジョン)へのサポートとは何か違った方向や結果に向かっていることがあります。つまり、「結果」は必ずしも幸福や満足をもたらしてくれるとは限りません。『達成』と「結果」の最も大きな違いはここにあり、『達成』は常に幸福をもたらすものです。
🔲『達成』は「結果」と「ブレークスルー」によって生み出される
『達成』はブレークスルーによって生み出される結果です。『ブレークスルー』とは、人の意識や考え方、在り方に起こす変革(シフト)です。固まってしまった見方や捉え方を拡げたり、いかに無理であるかという思いをいかにしたら可能か?という意識に変えてみたりすることは、その一例と言えます。私たちは、このくらいは出来るが、これは出来ない、これ以上は無駄、といった制限の線引き(壁)を知らず知らずのうちに作ります。これは主にそれまでの人生での自身の経験則や知識、人からの情報がもとになっています。特に、自己の体験による知識が多くの場合影響します。この経験や体験から身につけた知識は、予断となり、あらかじめ行動を既定するようになりますが、効率性や合理性としてのプラス(やっても不可能、とわかっているので初めからしないことで無駄が省ける)もある一方、既定が制限や制約となり、革新性や改善性を削いでしまうマイナス(やってみなければわからなく、今まで知らなかった可能性を逸する)も生じます。
🔲『ブレークスルー=シフトすること』は可能性への突破口
ここでの『シフト』は、これまでの経験則による可不可の知識を生かしつつも、線引き(壁)の向こうの可能性への挑戦もしてみるという、『意識の変革』を言います。線引き(壁)の向こうは、過去の経験では無理だった、けれども一度や二度では駄目だった事でも何度目かでは過去の結果とは違う、可能性を手にするかもしれません。その線引き(壁)は言わば「極力失敗をしなくてよい、安全の線引き(壁)」でもあるわけですから、その線を越えてみることはリスクを伴うことになります。しかし、逆を言えば、『意識の変革(シフト)』するということは、力強いチャレンジであり、リスクを冒す冒険的な姿勢です。『シフト』は、それまで想像もできなかった新しい可能性を自分自身に見出す突破口を創り、目覚ましい結果や本意からの望ましいビジョンの実現へと自分を導きます。時として、成功への唯一の道ともなり得ます。
🔲 通常的なパターンを超えて至る『達成』
もし、私たちが現在の思考レベルのままで行動し続けたとしたら、創り出す結果はおおよそ予想がつきます。そして大きく変化することもなく、だいたいいつもと同じレベルにいます。しかし、意識や思考レベル、姿勢、時には信念などを、自分自身の真に望む人生方向へと新しくシフトし、これまでの通常的なパターンを超えてみることによって、今までは不可能だったことが可能になったり、出来ない、無理だ、と思っていた(思い込んでいた)ことが、出来る、大丈夫だ、と思えるようになったりします。これが、『意識の変革=シフトすること』であり、『ブレークスルー』なのです。『ブレークスルー』によって、まったく質の異なった結果を創り出すことが出来、本来望ましいものであるという自分の本当の価値観に沿っているものです。この結果は、本当に大切に思っているものの表れであり、ここには喜びや満足感、それまでの充実感、そしてまた他への寄与や貢献といったものさえ含まれています。こうして創り出された望ましい結果は、目指すべくして成した『成果』であり、ここに至ることが『達成する』ことなのです。
🔲『達成』に於けるビジョンの必要性
『達成』は、ビジョンなくしてはあり得ません。ビジョンとは、ハッキリとしたイメージを思い描くことのできる本望の結果であり、自分自身に最も深く根づいている価値観に沿っているものです。ビジョンは、自己の満足に始まり、描き続け、向かい続けることで、豊かに質高く育まれていきます。次第に他の人に与えたいという衝動も伴ってくるため、社会に於いて自分が何をしたいかという目的から生じてきます。ビジョンとは、導く力であり、『達成』の基礎となる力でもあります。東京―ニューヨーク間にジェット機を飛ばすことは、一つの「結果」です。しかし、その昔ライト兄弟が、世界で初めて飛行機を空に飛ばしたのは『達成』だったのです。
ライト兄弟が心から強く描いた『ビジョン』
空を飛ぶのは熱気球性の飛行船のみであった19世紀末の当時では、ウィルバーとオーヴィルの兄弟二人に向けられる見方や批評は、機械動力性の飛行は科学的に無理、等の否定一色だったそうです。それだけにその成功実現には、とてつもなく大きなリスクを冒す非常に強い冒険の意識とコミットメントがあったことでしょう。
そして、更には、最初の成功では約120フィート(約36.5m)/12秒であったものが、更新を続けた4回目には時間で約5倍の59秒、距離にして約7倍の852フィート(約259.6m)にまで結果を革新させますが、その一回一回に、絶えず線引き(壁)を超えての挑戦が覗えます。これだけ大胆な偉業を達成するには、意識の変革(シフト)による『ブレークスルー』と、大空を飛んでみるぞという強い『ビジョン』が必要だったと言えます。
彼らの『達成』がノースカロライナの人々を始め、米国、世界中の人々に夢や希望を与え、それはライト兄弟自身の幸せに留まらない、多くの人への大きな貢献となったことでしょう。
🔲『達成』がもたらすもの
『達成』の後に残るものは、他の「結果」の後にくるものとは大きく異なります。非常に深く、素晴らしい感覚と言えます。『達成』は私たちに、真の意味で満足感、充実感、深く厚い喜びをもたらします。それは、達成するために費やしたエネルギーがさらに新たな力として再び与えられるからです。何故なら、『達成』は、人が素直に望んでいるもの、自然に信じているものの延長線上にある具現だからです。
🔲『達成行動』における重要な4つのポイント
『達成』を目指し、向かうとき、自分自身に問いかけます。
1. 自分の人生(自分たちのグループ)に喜びと感動をもたらす、本当に成し遂げたいことは何か?
2. ブレークスルーを起こすために今、シフトが必要な意識、考え方、姿勢、信念、行動は何か?
3. コミットメントしているか? 不足があるとしたら、それは何か?
4. 『達成』に向けて力を注いでいるとき、自分の行動や在り方はどうであるか? どう感じ、どう見えるか?
🔲 ブレークスルーに導く環境
シフトすること、ブレークスルーを起こすこと意識や才能は、誰にも備わっているものです。成し遂げたい! という思いが『達成した自分の姿』を思い描くものです。しかしながら、その発揮を無意識に止めるブレーキも同じように存在します。失敗したらどうしよう、恥ずかしい、痛いかもしれない、、、うまくいかなかった時の姿や思いも、同じく浮かんできてしまうのです。これは一見否定的な事のようですが、「傷つくことから自分を守る」為に大切な抑制でもあるのです。
成し遂げたい、でも、怖い。その時に一歩踏み出してみること、自分の抑制(ブレーキ)を少し緩めてみる、自分への制限を突破してみる、この在り方から自ら起こす自己成長の具現が『ブレークスルー』です。大切なことは、どの程度ブレーキの抑制を緩め、どのようにシフトを起こすか、等々。これらは個々での違いもあり、具合やタイミングもとても重要なポイントになります。
セミナーやカウンセリングの機会は、意識をブレークスルーへと導くための適切な環境で、その参加体験を仕事や日常生活に活かすために非常に効果的です。培った『ブレークスルー』を自分自身の意識、在り方、そしてまた生き方として受け止め、「結果」ではなく、『達成』に到達するために、人生に活かすことがとても大切なことと言えましょう。