TVドラマ“喰いタン”の撮影風景に出くわしました。東山紀之氏が主演らしいが、特に毎週見ているという訳ではないが、その場の雰囲気に興味が湧き、少々のミーハー心理も手伝って足を止めてみた。
場所は横浜・日本大通、クラッシックで綺麗な街並みの一角、通りがかりにテイクアウトのコーヒーを片手に、休憩方々しばし見物。スタジアムを背に銀杏並樹を、助演女優の市川さんが全力で走っていくシーンとのこと。その距離300M位でしょうか、彼女が走る前後を照明係や音声係の人達が、同じ距離を同じように全力疾走です。重そうな照明器具を抱えながら。そして、周囲にはいろんな係り役割のスタッフが大勢、30人以上は働いていました。とても寒い、寒い、夜半ばです。
彼らの世界は、表舞台は華美で派手ですが、舞台裏は地道な作業の繰り返しと積み重ねの様子、やはり“一生懸命”ですね。プロフェッショナリズムを感じます。何事をされている方でも、心を込めての事やひたむきな姿には、熱く胸を打たれます。最初に通りかかった時、女性スタッフの一人が、走行歩行を待つよう協力の要請をしてきました。
『お急ぎの所、本当にすみません、ちょっとの間だけお待ち頂けますか、お願いします。ありがとうございます。』 これが丁寧でとても謙虚。素晴らしい、と思ったその姿勢に、感銘めいたものを感じました。
多くの人達でまとまって一つを創り出す、そんなチームや組織では、本当の主役は“縁の下”の方々でしょう。仕事や取組みににじみ出るその人の気持ち、在り方が素晴らしいと、成果は必ず実りますね。一生懸命な姿は、ホントいいものです。