久し振りに“東京ビジネスサミット”を訪ねましたが、相変わらず “学びや発見” がたくさんありました。
主用件は、クライアント企業さんの最新鋭商品の展示発表に伺うためでしたが、会場内外に渡って大勢のビジネスマンであふれかえっている様子は、いつ来てももの凄く、その熱気と活気には圧倒されます。仕事柄いろんなテーマの展示会に訪れますが、いつも気にかけている事のひとつに、『展示会は学びの場』であるということ。もっとも新しい情報や珍しい商品を見ることができるので、そもそもが知識収集の場でもありますが、それ以上の発見、そして学びがあるのです。
テーマはビジネスサミットということで、ビジネスに於ける全般的なアイデアやヒントが繰り広げられており、新しいビジネスへの糸口や展開の可能性を探る為であろうか、中高年層、経営者風の方がとても多く、いたる所を闊歩されており、熱心に質疑応答談議や商談に打ち込む姿がとても精力的で印象的でした。ビジュアルも益々AV主流になり、紙製の販促資料が姿を消してきているのも時代の反映なのでしょう。資料も持ち帰るより、名刺交換でアドレスさえ分れば用が足ります。同時に販促品も年々減少傾向で、パンフ類のウェブ化と伴って、場内の手提げ姿が減ってきています。その分、通路の行き交いで荷物がぶつかり合うことも減っているのでしょうか、ひと昔前よりもずっと見て回りやすくなっています。しかしながら、今回は経営に直結するビジネステーマということによるものでしょう、場内の活気は、逆に隆盛な昭和時代を彷彿させます。
女性が多く見受けられ、性差の無いビジネス社会への進歩を感じます。予てから女性の活躍とその可能性に大きな期待を寄せてきましたが、非常に歓迎すべき動向です。一方、気のせいか、若手層が比較的少なく感じました。年功序列的構造は薄くなっているのですから、若手層のキャリアアップや社会への進出、ベンチャー等、経営の場への登場を大いに期待したいものです。そしてまた、経営に直接関係していなくとも、このような場は自己を高めるに格好の機会となるので、大いに活用されると良いでしょう。駆け出しのビジネスマンなら、ビジネス社会を肌で感じることができる、絶好の勉強場所です。
展示会というと自分の仕事の時にしか行かない、出展者であることががほとんど、という方も少なくないでしょう。時には自己の向上や啓発という視点で、我が仕事に関係のない業界のときでも、忙しければ1~2時間でも捻出して訪れてみることがお奨めです。業界、商圏、テーマ性が多様ですから、あらゆる業種業態の知識、たくさんのビジネスヒント、様々なプロモーション、商談のイロハなど、学びの材料は豊富です。見知らぬビジネスマンのふるまいや語りも参考になったり、自分の視野や先見の明を広げていくにも打ってつけです。
ビジネスや社会の勉強は、何も書物やネットや研修に限りません。
自分の足で、ちょっと寄って見てひと廻りふた廻りの学習、いかがでしょうか。